今週金曜日から日本は大型連休に突入します
タイに旅行に来られる方達は参考にして下さい


例年、ゴールデンウィーク等連休を利用して 多数の邦人の皆様が観光などでタイに渡航されます
今回、タイに渡航される皆様に「旅券の管理」「タイ出入国時の注意事項」等の事例を御紹介します
皆様自身が安全対策を考える際、参考にして頂ければと思います

1。旅券の管理
パスポートは外国で身分証明するための唯一の公文書ですので責任を持って適切に管理して下さい

旅券の紛失又は盗難の場合には紛失・盗難場所を管轄する警察に行き
通称「ポリスレポート」の作成を依頼して下さい
館において「ポリスレポート」と申請に基づき「旅券」「帰国のための渡航書」を発給することとなります
「旅券」又は「帰国のための渡航書」を受領後はタイ入国管理局において
所要の手続き(入国印転記,入国年月日の確認等)が必要です

帰国便が差し迫っている場合にはタイ入国管理局及びタイ警察における手続の関係で
予定どおり帰国することができなくなることがあります
フライト便の変更やホテル延泊などで予期せぬ経済的負担を強いられることにもなりますので
旅券の保管管理には十分気をつけて下さい


2 たばこ・酒等の持ち込み
「知らなかった」は通用しない厳格な取締まり一時的な預かりでもダメ!

タイ物品税局ではたばこ及び酒類の不法持ち込みで当局により摘発された者に対し
高額な罰金を科しています
たばこについては紙巻きたばこであれば200本(1カートン)葉巻等であれば250gまで
また酒類については1リットルまで免税での持ち込みが認められます
これら免税たばこや酒類等について規定量を超えてタイ国内に持ち込もうとした場合
税関検査で摘発されると高額な罰金を科せられるほか物品も全て没収されます

こうした検査・摘発はタイ当局の主権・判断に係わる事項ですので
在外公館が摘発された人に代わって交渉したり判断に異議を唱えたりすることはできません
摘発を不服として罰金支払を拒否した場合や罰金が支払えない場合には裁判となりますが
その間、身柄を拘束されることもあります

タイへ渡航される皆様には当地の法律を守り快適なタイの滞在を過ごされるようお願いします
タイ国政府観光庁によればたばこについて「他人の分を1人で持っているだけでも没収及び罰金となります」
とのことです。以下URLを参考にして下さい

【事例】空港において入国手続きの際団体旅行グループの1人が
全員分のたばこ及び酒類を一時的に預かりタイ国内に持ち込んだところ
当局が同人物を職務質問十数カートンのたばこと数十本の酒類を発見し
「違法」であると判断して摘発


3 タイの文化,風習への理解
  タイ滞在が楽しいものとなるように,タイにおける風俗・慣習を理解し,敬意を払うと共に人々に不快感を与えないよう,日本にいる時と同様,節度ある行動を常に心掛けて下さい。タイ国民の多くは敬虔な仏教徒であり,寺院及び王室等の関連施設及びその周辺における行動及び服装等については,「みだりに肌を露出する服装等を避ける。」,「粗野な行動を慎む。」等配慮が必要となります。


4 観光客が被害に遭いやすい犯罪トラブル
タイではひったくり、スリ、置き引き」などの一般的な犯罪の他にも
次のような観光客を狙った犯罪トラブルが発生していますのでタイ滞在中は御注意下さい

(1) 睡眠薬強盗・・見知らぬ人からの「声掛け」に注意して下さい・・

旅行中に見知らぬ人から声を掛けられ飲食を共にした際に料理・酒類・ソフトドリンク等の飲食物に
薬物等を混入され意識不明に陥ったところを現金・クレジットカード・パソコン等の所持品を
奪われたというケースが発生しています
見知らぬ人(特に女性)から声を掛けられ飲食物を勧められた場合には・・これは・おかしい・・
睡眠薬強盗では?という警戒心を持って下さい

(2) 宝石やオーダースーツ店の購入トラブル・・契約する前によく考えて・・

王宮及び有名寺院周辺のカオサン通りでタイ人男性に今日はお寺が休みだから
別の観光スポットに連れて行くと声を掛けられトゥクトゥク(三輪タクシー)に乗せられる
観光案内の後に「この近くに良いお店があるから一緒に行きましょう」と言葉巧みに誘われ
「宝石店」又は「オーダースーツ店」に連れて行かれ相当額の宝石の購入又はスーツのオーダーを
勧められ断ることができずに購入してしまう
後になって購入したことを後悔して返金を求める際に店側とトラブルになる場合があります
購入を決定する際はよく考えてからオーダーして下さい

(3) 薬物犯罪・・薬物犯罪者にならないために・・

タイ国家警察はタイ国内全域、特に観光スポットや繁華街や有名ビーチリゾート等における
「違法薬物(覚醒剤・麻薬・大麻等)犯罪」の取締り摘発を強化しています
親しげに近付いて来る人物から「怪しい錠剤」「乾燥した植物の葉等を絶対に購入しないで下さい
(無料でも受け取らない)

これらは違法薬物の一種である「MDMA(合成麻薬)」「ヤーバー(覚せい罪)」「大麻」等の可能性があります
タイでは違法薬物を所持していた場合販売目的所持とみなされると起訴され殺人罪よりも厳しい罰則(死刑,終身刑50年の懲役刑等)が科されます

(4)レンタル業者とのトラブル・・高額料金を請求されることも・・

リゾート地、サムイ・パタヤ・プーケット島及びパガン島などでバイク又はジェットスキーをレンタルして
いざ返却する際に「車(船)体に傷を付け破損させた」として高額な修理費を請求され
レンタル業者とトラブルになるケースが発生しています

レンタル業者は損害保険に加入しておらず事故を起こした際には高額な修理費の支払いを請求します
ジェットスキーやバイクをレンタルする際には必ずレンタル業者立ち会いの上
船体・車体の損傷の有無を確認してカメラ等がある場合には必ず写真撮影を行い
トラブル発生時の処理方法が記載された契約書面の交付を受けるなど
返却時のトラブル防止に努めてください

自動車やバイクの運転に関しては有効な運転免許証が必要であり
無免許運転や飲酒運転等交通違反が原因で事故を発生させた場合
法律により厳しく処罰(逮捕勾留)されますので

上記を参考にして楽しい旅行を満喫して下さい

By Boss